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アルゼンチンのノート

ブエノスアイレスのフロリダ通りにあった大きな文具屋がお気に入りで、滞在している1週間ほどの間ちょくちょく覗いていました。それはもちろんノート探しだったのですがここではちょっとしゃれたものが多く、一般に学生が使っているような物は見つからず。でもこの黒いのはお気に入りです。スケールは友人からもらった宇宙飛行士ボールペン。ずいぶん前にもらったのだけど、上にかかった重心が重くて出番が少なく今でも使ってます。机の上で存在感があります。

いつもどこかへ-アルゼンチンノート

表紙が滑りの悪いビニール製のためか、ベタベタしていて埃があっという間につきます。

いつもどこかへ-罫線

外国製のノートでよく見る罫線と同じ。端から端までぴっちり。若干印刷がブレ気味なのがツボです。こういう「抜けた」感覚は日本の完璧な文房具にはない味です。

つくえ

いつもどこかへ-つくえ

いつもどこかへ-床

机が憩いの場なので、わたしの良い宿の条件は机と椅子があること。この机は11年前に買ったもの。自分で買ったのか親に買ってもらったのか記憶があいまいなのですが、カッターで角々と1998と彫ってあります。当時近所の家具屋でちょっとオシャレな机を探すとこれがあり、雑誌で見た足のラインに似てるけどどこかやぼったいこの机が気に入ったのでした。


私の祖父は昔船大工の棟梁をしていて、その祖父が母に言っていたのが「家具は造りが悪いものはすぐにガタガタになる。しっかりしたものを選べ」ということでした。気がつけばかなり酷使・移動したのにぐらつかず今に到ります。考えたり書いたり描いたりの憩いの場です。


机の上は、筆や鉛筆、はさみ、のり、水入れ、定着液、スタンプ台、ノート、本、小石、ろうそく、資料、地球儀、そのうち読む本などがランダムにそれぞれがおさまりの良い場所に落ち着いています。またそのうち淘汰しそうですが、まぁそれもそのうち。

そんなときもあるよ

先日の仕事で田舎町に出たとき、業務依頼書の住所をネットで調べ、これなら駅から歩いていける範囲だし道も簡単だとたかをくくっていた自分。


早朝の駅に降り立ち、うろ覚えのまま道を進むこと20分。いつまでたっても目的の目印が見つからず、駅前の繁華街を抜け畑の中を歩くこと1時間。ようやく道を間違えたらしいことに気づき、地元の人にたずねると、まったく違う方向であることが判明。


慌てて途中あったコンビニに駆け込み、タクシーを呼び、うなぎ上りのメーターに怯えながら運転手さんにぼやいていました。素直に駅からバスに乗っていれば、こんな汗だくで10倍近い料金を払わずに心穏やかに出勤できたものを、今日の昼飯はカットだなだと。



「そんなときもあるよ」と小太りのじいちゃん運転手。



そうですよね、と急に治まった気分。



老人の一言でした。


歩くこと

いつもどこかへ-持ち物

北海道にいたときも雪の道を歩いて通勤したり、たまに500mほどの山に登って徒歩往復などしていていました。歩くと体が軽くなり、考えも巡るし空いた時間を見てはマイペースに出来るので好きな運動のひとつです。

こちらに住んでからは冬の積雪がないため、短靴で気楽にあるくことができるので快適。お供は最低限、次の通り。


◇MP3・・・音楽があれば快適。イヤホンは古いのが脱腸して使えなくなったので300円の中国製。思ったより音が良いです。

◇サングラス・・・太陽光が強いときに。ハードコンタクト使用のため風が強い日は埃よけ。

◇ワセリン・・・汗をかいても手はカサカサ→アカギレ→湿疹になるので常備。

◇本・・・必需品、あるいは図書館への返本。運動負荷

◇財布・・・念のため

◇携帯・・・念のため


ところでひな祭りの工作はデザインまで進んでいたのですが、手の調子が悪いので先送りです。

節分の工作 その6【完】

それでは最後に、紐をつけてお面は完成です。お面を顔にあて穴を開ける位置を確認し、軽く印をつけておくとやりやすいです。大体の目安として、目と耳の高さは同じくらいなのでそれを考えながらやるといいかと思います。

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縁から7ミリくらい離して穴を開けます。千枚通しを刺すときは、反対側にケシゴムや板などを当てて紙が折れないようにしましょう。紐は細いゴムひもがいいかと思います。
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表側から紐を通し、裏面で結びます。長さは若干きつめの方がずり落ちなくていいかもしれません。結び方はよくわからないので、ほどけない程度で良いと思います。


それでは、これにて節分の工作編は終了です。明日の節分、鬼は出て福が来ますように。ついでに、下の花柄の敷物は学生時代に授業で作ったものです。型染めもいつかまた、やってみたいです。

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節分の工作 全6回【完】

紙袋から布袋

以前買い物した店の紙袋の形のバランスが気に入り、それを布でコピーして作りました。材料が変わるだけで雰囲気も使い勝手も変わり、これはまだまだ工夫の余地があるなと思いました。出来上がった袋は弁当バッグとして活躍しています。

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元ネタ


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ヨレヨレ。

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頑丈なキャンバス地なので洗濯機でガンガン、汁漏れしても遠慮なくゴシゴシ洗えるタフなカバンです。洗濯すればするほどいい味が出てきました。作り方はまったくの我流です。その辺にあるバッグの縫製を参考にしました。

ひな祭りの工作 その1

転勤族は荷物を増やさないことが前提です。これは結婚する際に数人の先輩から口を酸っぱくして言われました。そうしないと引越し料金がかさむだけでなく、荷造り・荷解きに手間がかかります。こういう生活になってから、つくづくモンゴルの遊牧民などの移動生活をする人たちは、合理的な道具を持っていると思います。日本でももっとフレキシブルに折りたたみができて頑丈で、且つデザインが良い「転勤族向け家具」を生産してほしいと常々思います。


で、3月はお雛様。実家に古~い立派な御殿付のお雛様があるのですが、収納はかさばるし本州の湿気ではカビてしまうので、節分のお面を応用して入れ子式のお雛様を作ってみようかと思います。これなら小さな箱に収めておけば邪魔にならないと思うので。しかしこうやって作っていると、着実に作品を詰めたダンボール箱は増えつつあります。自分は物を捨てるのは得意なほうなので、引越し準備の持ち物総整理は楽しいのですが、こればっかりは譲れないのでどこまででももって行くつもりです。


話がそれましたが、入れ子になるとサイズなどいろいろ面倒なので、またしてもどうなることやら知りませんが、物好きな方はどうぞ見守っていてくだされば幸いです。

節分の工作 その5

いよいよ一番楽しい作業、色付けです。ここではアクリル絵の具を使います。

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以前ここで書いた下塗り。適当な紙にジェッソを塗り、下地にしたい色(ここでは黄緑、緑、青)をそれぞれ塗り、その上に塗りたい色をかぶせてみると効果の目安がわかります。今回は明るい感じにしたいので、黄緑を選びました。


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ジェッソに絵の具を混ぜてもよかったのですが、そうするとソフトになりすぎてしまうので、黄緑の絵の具を一面に塗ってから、本塗りの赤を塗ります。ちょっと怖いですね。赤は本能的に血を連想させます。


いつもどこかへ 一気に飛びますが、角を黄色に塗り、目と歯、眉毛をかいて顔できあがり。顔のパーツを描くときは矛盾していますが、伸び伸びとかつ慎重に描きましょう。絵の具は赤・青・黄を使い、黒はこの3色を混ぜればできます(白はジェッソを使用)。あまり怖い顔にならないように、かわいい顔にならないようにしたところ、なんか間の抜けた鬼さんになりました。次回、紐をつけて完成です。


※好みでニスを塗るという方法もあります。



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ケシゴムハンコで包装紙

去年、貝殻をモチーフにしたケシゴムハンコを作りました。マゼラン海峡で船を降りたときに波打ち際で拾った円錐形のよく見るあれです。縞々模様が面白いので作ってみたはいいものの、何に使おうか思いつかず、お蔵入りでした。
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昨日はそれを使って包装紙作り。誕生日のプレゼントに果物を贈るので、その包装紙につかうことにしました。

身内に贈るものなので、家にあった模造紙の裏紙を使って、ひたすらハンコをペタペタ。インクは金です。
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最後に「のし」スタンプ を押したら、なんだか急に和風になってしまいました。う~ん。
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節分の工作 その4

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いつから使っているか分からない刷毛。穂先は擦り切れてぼさぼさですが、まだ使えそうなので捨てるに捨てれず10年近く経過。


さて、ジェッソは完全乾燥まで72時間、ということはそろそろピッチを上げて取り掛からないと本番に間に合わないので地塗りを済ませました。今回使ったのはリキテックスのジェッソ50ml(安いところで319円~)です。
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これを原液または20%の水で薄めて使います。アクリル絵の具は固まるとガチガチになり、筆もパレットもえらいことになるので、紙パックやヨーグルトの空き容器などを使うと楽チンです(わざわざ絵皿や紙パレット買わなくても、台所にあるもので代用できます)。絵の具がついた筆は使わないときは水に浸けるか、水入れでよく洗いましょう。
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では、刷毛で塗ります。手入れが悪いのか、刷毛に残っていた絵の具が溶け出して薄っすら青みがかっています。


ちなみにジェッソにリキテックス絵の具を混ぜて色付の下地にすることもできます。下地の色は上に塗る色の補色、赤なら緑や青などを塗っておくと、最終的に絵の具を塗る際に深みが出ていい効果になります。ただし、下塗りはあくまで上に塗る色の効果をねらうものなので、補色に限らず何でもOKです(注・濃い下塗りは淡彩にはむきません。濃くベタ塗りする場合や、油絵の具の場合に有効です)



いつもどこかへ-色相環
この色相環で反対側にある色が補色。たとえば黄なら青紫。

いつもどこかへ

しばし待ちます。


つづく


>>節分の工作 その1

>>節分の工作 その2

>>節分の工作 その3

>>節分の工作 その5

>>節分の工作 その6