いつもどこかへ -50ページ目

気分転換に深夜のパン焼き

フランスパン ここのところ、異文化交流に関する本を読むなど、アタマがカチカチに固くなる本を読んでいました。頭の柔らかさを保つため、感じる心をなくさないために平行して「ヰタ・マキニカリス」なる小説も読んでいました。

 

気分転換と食用を兼ねたパン作りは、思いつきでフランスパンに初挑戦。丁度、フランスパン粉があったので、レモンもモラセスもあったので作りました。

 

やってみると、普通のスーパーカメリヤに比べ生地はゆるいです。ゆるゆると低温で長時間発酵、深夜になった今、ようやく焼成に入っています。月曜の朝は、おいしいパンと豚肉とクリームチーズ…。一人暮らしですが朝食が楽しみです。

 

再び、異文化交流の話です。異文化という言葉で連想されるのは国際化・グローバリゼーション打と思います。たしかにそういうマクロな視点もあるのですが、(実際私も外国文化と日本文化について知識の穴を埋めたかった)最小の文化、すなわち個人と個人、個人と社会などについてもかかれています。

 

 理論上では、互いを理解して受け入れることは分かりますが、やはり現実問題としては難しいなぁ…というのが感想です。

 

 日本文化とアジア欧米の文化を客観的に捉えて、知識を得るのにはおもしろい本です。

たてもの

北京をぶらぶらあるいていた。天安門と故宮は見たので、観光名所はそれくらいでいいだろうと思い、すこしでも庶民の暮らしが見たいと胡同に行った。

 中国の建物の印象は、人間の体のようだと思った。形態が似ていると言うのではなく、内臓を包むイメージとでもいうのだろうか。四合院の扉が開いている、中を見ると、入り組んだ路地というか建物が組み合わさっている。一見、壁で囲まれすっきりして見えるなかは複雑に入り組む。

 同様のイメージは、北京駅でも感じた。どっしりとした外観の駅だが、内部は薄暗く、エスカレータやギャラリー(吹き抜けの2階回廊)があり、何かの体内にはいったような錯覚になった。

 私が見たのは、北京と呼和浩特、そして包頭かいわいだけなので、気候や文化の異なる他の地方や田舎のことはわからない。

 ただ、北京の街並みを見て、以上のようなことを感じたのみである。

目が点

電話2  呼和浩特に行くため、旅行会社に電話してガイドと車の手配をお願いすることにした。公衆電話ではカードの減りが気になるので駅の電話コーナーで描けることにした。

 ガイドで調べた番号は「日本部直通」と書いてある。ところが、声が遠い受話器から聞こえてきたのは「Hello?」目が点になった。英語でくるとは想定外、面と向かって身振りとイラストを交えながらの英語はなんとか通じる。しかし、電話で話すのはきつい。

「ここであきらめては内モンゴルへ行けない!」やるだけやってみようと腹を決め、インチキ英語で自分の希望を伝えた。

 なんでも日本語担当者は、この日は帰ってしまったそう。自分の泊まっていたユースの電話番号と、ルーム№を伝え、日本語担当者からの連絡を待つことにした。

 この話しをしている間、始終周囲では大声で会話している。雑音と受話器の小さいボリュームで会話をするのは、なかなか骨が折れた。しかし、内モンゴルに行けるという希望がつながったことは大きかった。

bread

bewad 食事用にパンを焼きます。ご飯もすきだけどパンも好き。焼いているときのふくらみもおもしろいし、なにより自分で作ったほうがおいしい。

 小麦粉は日本と欧米では成分が違うらしいので、そのうち試してみたいです。オーブンはリンナイの業務用ガスオーブンを愛用しています。

 写真は、今日焼いた食事用の丸パン。今朝ショートブレッドを焼いたときに卵が少し余ったのでレシピの水を卵と牛乳に置き換えて作ったので甘くてふんわりです。

沙漠あれこれ

kinds of sand

今までに行った土地で採集してきた砂です。左から内モンゴル自治区鳴沙沙漠の砂、エーゲ海の砂、そして日本・石狩浜の砂です。石狩浜は明らかにグレーですが、中国とエーゲ海のものでは微妙に色が違います(写真ではわかりにくいですが)それぞれの土地の構成要素により、こんなにも色がちがうものなのですね。

本来は、「とっていいのは写真だけ。持ちかえるのは思い出だけ」ですが…。

さて、沙漠の種類は砂の大きさによって分類されます。

礫(れき)…直径2mm以上 「礫漠」「岩石沙漠」

粗砂(そしゃ)…直径2~0.2mm「砂沙漠」

細砂…直径0.2~0.02mm「砂沙漠」

シルト…0.02mm~0.002mm「土漠(どばく)」黄土高原

粘土…0.002mm以下「土漠」

砂沙漠は全沙漠の1/5しかありません。あの大きなサハラ沙漠でも砂沙漠は1/3です。粒子の粗い沙漠も何千年、何万年という歳月を経ると、風化により砂になって砂沙漠にそして土漠になるそうです。

 日本の年間降水量は1800mm、北海道は1200mmです。これに対し、内モンゴル自治区は300mm。その雨量の少なさがよくわかります。年間降水量200mm以下の土地が沙漠とされ、25mm以下では極沙漠と呼ばれます。

 また、降水量だけでは沙漠かどうかは決まらず、それを決めるのは水収支だそうです。降水量と蒸発料の差のことです。降水量が少なくても蒸発量が少なければ植物は育ちます。反対に降水量が多くても、蒸発量が多ければ土の中の水分は少ないため植物は育ちません。そして、沙漠の蒸発量は降水量の10倍~500倍という大変な量になります。

むずむず

行きたい ユースホステルにて。常にわたしを動かすのは好奇心。

みずがめ

水瓶 これが水がめ。柄杓?というか鍋がおいてあります。外にレンガで囲った井戸がありました。これを飲料・洗顔等につかうそうです。

燃料は石炭

ストーブ 3月の初旬、この日の最高気温は-8度、最低気温は-15度。よく晴れた空は放射冷却で地表の熱が奪われ冷えています。観光客のいない砂漠、ラクダを出してもらえることになったので準備ができるまで従業員宿泊所の中で暖をとりました。

 レンガ作りの建物の中は、シンプルなだるま型ストーブがあります。窓の外にはでっかい石炭の塊が。室内は、外からくらべると暖かいですが、やはり上着は必要です。粗末なベッドと、水瓶の横にテレビがありました。

 男性の中に女一人で少々恐かったですが、中国の生活をすこしだけ見ることができました。

水みたいな砂

砂  砂漠の砂は粒子の大きさで段階に分かれるらしい。この砂漠の砂は、とても粒子が細かい。地面に手を押し付けると、その形がはっきり残るくらい!

 ラクダから下り、斜面を駆け下りた。斜度はけっこうあるが、備え付けてある縄梯子を使うより駆け下りたほうが早い。あっというまに靴の中は砂だらけ。足元を見ると、水しぶきのように砂が舞い上がり、流れていく。そのスピードたるや、本当に速い、あわててカメラで写しました。

the sky is Blue

あらえっさっさー  包頭ちかくの砂漠にて。シーズンオフなので観光客はまったくいなくて、風紋がきれいに出ていました。ラクダの背に乗って砂丘を眺めます。

春、私が住む北海道でも黄砂が観測されました。はるかゴビの高原から巻き上がった黄土が飛んでくるなんて不思議な気分です。おみやげに少量もってきた砂を眺めては、はるかな地へ思いをはせています。